管理職の研修4
やはり何年も前の話になります。
ある社員が直下に配属された新入社員をあまり気にかけていないようなので、なぜかと思い聞いてみました。
そうしたところ返ってきた返事は、「一度飲みに誘ったのですが、用事があるとのことで断られたのです。そういうのが好きじゃないのかと思い、それ以降誘っていません。それに共通の趣味もなさそうで、何を話して良いのか分からないですし」とのことでした。
まあ、部下といえども他人ですので、合う合わないはあるかと思います。
この時に管理職マニュアルに加えられた一説が、下記の内容になります。
<上に行くほど苦手な人はゼロになります>
チームリーダー、部長、役員と周りをよく見てみてください。
上に行くほど社内に苦手な人がいないことに気付くはずです。
つまり、苦手な人がいる人は出世できないということです。
しかし、これは性格の善し悪しで生まれる違いではないことにも気付いてください。
これには努力で得られる、“技術”が存在するのです。
友人と同僚は違います。
当たり前の話なのですが、この区別が出来ていない人が時々います。
「話が合う人」が友人というのはごく自然なことですが、果たして同僚にもそれを求める必要があるでしょうか?
私は側近と呼ばれる経営陣に、趣味の合う人や飲み仲間、遊び仲間を入れようとはしていません。
なぜなら私の考えでは、友達は話の合う人がいいけど、仕事をする上では必ずしも趣味が合う必要は無いからです。
むしろ、「よりよい結果が欲しいなら、異なる能力のある人をそばに置いておけ」が答えだと思っています。
まだ若いリーダーが、直下の部下と話が合わないことに悩んだり、無理に共通の趣味を持とうとしたりする必要は無いのです。