管理職の研修3

前回に引き続き、今回も管理職の研修に関する話です。
ラクーンの管理職マニュアルは何かある毎に1つずつ増えていきますので、エピソード毎に項目が1つ存在します。



さて、もう何年も前になります。
ある管理職が「確固たる信念を持って部下に注意したのに、その部下が素直に指示に従ってくれない」と、私のところに相談に来ました。

私が内容を聞いても、その管理職の話は的を射ていると感じました。
ただし、その注意の仕方は随分と一方的であるようにも聞こえました。

その部長は経験が浅くまだ十分に自信が無いのか、言い方もこなれてはいません。
この時に増えた項目は、以下の通りです。



<人は好きな人のいうことを聞くのです>



嫌いな人が正しいことを言っても拒絶し、好きな人が間違ったことを言っても受け入れてしまう。
これが人間の本能です。

上司が部下の非を指摘した場合、部下は「はい、分かりました。改善します」とその場では言うはずです。
しかし、後で考え直して「いや、そんなことはない。俺にだっていいところはある」などと、問題をすり替えてしまったりするものです。

だからこそ、事前に信頼関係を作っておくことが大切なのです。
その相手は部下だけではなく、他部署の人間や自身の上司についても同様かも知れません。

特に、頻繁に調整が必要な他部署との信頼関係は重要です。
ストレートに主張だけをぶつけると反感を買うこともあるはずです。
フランクに素直な相談が出来る関係を、日頃から築いておきましょう。

ここでいう好かれている状態とは、信頼関係がある状態のことだと思ってください。
顔を合わせた時に自然な笑顔が浮かぶ、これがとても大切なのです。

また、上司だからといって一方的に上から目線でものを言うようでは、信頼関係を築ける訳もありません。
基本的に全ての人は、「できるだけうまくやって、褒められたい」と思っています。

それにも関わらず結果が伴わないのは、コツを分かっていなかったり、勘違いをしていたり、不器用だったりするからです。相手の立場に立って理解する努力をしてください。

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小方 功

Isao Ogata

株式会社ラクーン代表取締役社長

1963年札幌生まれ。北海道大学卒業後、パシフィックコンサルタンツ株式会社に入社。
独立準備のために30歳で会社を辞め、1年間中国に留学。
帰国後、家賃3万円のアパートの一室、お金、人脈、経験もないところから100万円でラクーン創業。
大赤字や倒産の危機を何度か切り抜け、02年にはラクーンの主力事業となるメーカーと小売店が利用する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」をスタート。そして06年にはマザーズに上場。さらに16年には東証一部に上場。
現在、ラクーンは企業間取引を効率化するための4つのサービス「スーパーデリバリー」「T&G保証」「Paid」「COREC」を提供している。

プライベートではまっているのは釣り。あとは習字を習い中。
株式会社ラクーン