給料を上げる方法について

かれこれ3年になるが、Sっけの強いパーソナルトレーナーとはすっかり仲良しで、いつも世間話をしながら週一でワークアウトトレーニングをしている。

とある日、仕事の評価についての会話をした。

彼)この間、査定があって給料が思ったほど上がらないので文句を言おうと思うんですよ。どう思います?
私)それは必ずしも得策では無いな。
彼)えっ?なぜですか?小方さんのような人は、「要求は明確に!」とかいうと思っていました。
私)なんでも、そうとは限らない。ここ日本だし。器用なやり方って存在するわけで、今回の場合、それは不器用なやり方かも。評価ってどんなに客観的になるように努力しても、人間が関与する以上100%の客観はありえない。つまり、信頼されてなきゃ上がるものも上がらないわけで、「上げろ」的な発言は心証を良くはしない。自己評価が高く、過信するやつだと思われてしまうかもしれない。
それに、「上げろ」と言われて上げる前例を作るわけにはいかないので、言ってしまったら上げる余地があっても上げられなくなってしまう。
彼)うーん。なるほど。じゃあ、器用なやり方は?
私)自分じゃ無い誰かに言わせればいいんだよ。彼は凄いとか、一生懸命やってるとか。「そう、言ってくれ」って頼むわけにはいかないだろうから、実際に凄いと思わせなきゃいけないけどね。ただ、実際にパフォーマンスが上がっていないと給料って上がんないよ。それと、人間関係がいいか悪いかは昇給にも重要な要素なんだ。優秀な人でもみんなが君と仕事したがっていなければ昇給は絶望的さ。だから、昇給を望む人ほど上司では無く同僚を大事にするべきなんだ。
彼)えー?結構一生懸命やってますよ。最近、ずっと帰り遅いし。
私)給料って、パーフォーマンス×労働時間だから、帰りが遅い人が多く貰うのは基本給じゃなくて残業代でしょ。基本給の上昇を望むなら、パフォーマンス(基礎的能力)が上がってなきゃ。今時、年齢に合わせて少しずつ上げるなんて考えも会社にないので、実際に君に絡む部分の収益が増えていないと会社は給料を上げようとはしないよ。
彼)私の仕事は労働集約型の典型のようなものだから。それは難しいですよ。
私)そんなことはない。周りの収益を増やせない職業なんて存在しないよ。LINEを使った予約の仕組みを提案して稼働率を上げるとか、後輩を効率よく教育して、組織的な生産性を上げるとか。加圧トレーニングを学んでメニューを増やす提案をするとか。いくらでもあり得るよ。
彼)それ、貰いました。
私)健闘を祈る!ここまでやって給料上げなかったらその上司の給料が下がると思うよ。上司って自分の成績を上げる材料となってくれる部下が大好きなんで。

なんてことを私は日報に書いたりする。

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小方 功

Isao Ogata

株式会社ラクーン代表取締役社長

1963年札幌生まれ。北海道大学卒業後、パシフィックコンサルタンツ株式会社に入社。
独立準備のために30歳で会社を辞め、1年間中国に留学。
帰国後、家賃3万円のアパートの一室、お金、人脈、経験もないところから100万円でラクーン創業。
大赤字や倒産の危機を何度か切り抜け、02年にはラクーンの主力事業となるメーカーと小売店が利用する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」をスタート。そして06年にはマザーズに上場。
現在、ラクーンは企業間取引を効率化するための4つのサービス「スーパーデリバリー」「T&G売掛保証」「Paid」「COREC」を提供している。

プライベートではまっているのは釣り。あとは習字を習い中。