必要な組織力

事業の話しを中心にしてきたが、ここからは少し組織の話しをしてみたいと思う。

優れたビジネスモデルを生み出すには、どうしたらいいのかと聞かれる機会は少なくない。
その都度、組織自体が良い状態でなくてはいけない。そのためには「より優秀な人材に出会うこと」と「優れた教育体制が存在すること」が重要だと答える。そしてそれを社員全員が理解しておくことが大事だ。
ラクーンではこれを「忘れて欲しくないこと」として研修資料に入れている。
次のような内容だ。

人が感動するビジネスを生み出すには、高い組織力が必要不可欠となる。そのような組織を作るには、「より優秀な人材に出会うこと」と「優れた教育体制が存在すること」が重要である。

優秀であることの定義は単に受験で必要とされる偏差値に集約されない。また教育とはエクセルやワードを教えることだけでない。より強い組織を作るために、いろんな能力や価値観を持った人材を集めることが重要であり、教育に関しても、生き方そのものを伝えていかなければ、人が感動するビジネスを生み出す集団は作れない。

企業が人材に求める能力は、知識から理論的思考へ、さらには創造力から感性へとスライドしつつある。われわれは、それを十分に意識して新たな人材を求め、それを育てていかなければならない。

人は生まれながらにして、それぞれに異なる個性を持っている。個は主張だけをするならば、単に「違い」の強調となり衝突を生み出す。しかし、個が「必要な違い」と認識されるならば、それはチームワークという最大限のエネルギーを生み出す。

生まれ持った個性がどんなもので、それをどう生かすべきか明確にするのはとても困難な作業だが、チームワークの形成のために、われわれはありとあらゆる努力をし、真剣にそれを探さなくてはならない。

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小方 功

Isao Ogata

株式会社ラクーン代表取締役社長

1963年札幌生まれ。北海道大学卒業後、パシフィックコンサルタンツ株式会社に入社。
独立準備のために30歳で会社を辞め、1年間中国に留学。
帰国後、家賃3万円のアパートの一室、お金、人脈、経験もないところから100万円でラクーン創業。
大赤字や倒産の危機を何度か切り抜け、02年にはラクーンの主力事業となるメーカーと小売店が利用する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」をスタート。そして06年にはマザーズに上場。
現在、ラクーンは企業間取引を効率化するための4つのサービス「スーパーデリバリー」「T&G売掛保証」「Paid」「COREC」を提供している。

プライベートではまっているのは釣り。あとは習字を習い中。